こんにちは!aim工房です!
皆さんはご自身が使っているウェッジのバンス角がいくつかご存じですか?
56°や58°の横に8や10などの数字が書いてあったりしますが、それがバンス角の数字になります。
バンス(バウンス)とはソールの膨らんでいる部分、出っ張っている部分のことです。この膨らみがあることでリーディングエッジが地面に刺さりにくくなったり、潜りにくくなったりします。つまり、ミスを軽減する機能というわけです。
バンスはバンカーショットのために考えだされたものです。バンスのないサンドウェッジはバンカーショットをする際にヘッドが砂に潜りやすいという欠点がありました。しかしバンスを付けることでヘッドが砂に潜りにくくなり、また砂を爆発させやすくなり、ラクにエクスプロージョンショットが打てるようになったのです。
そこで今回は、ウエッジのバンス角の選び方について超私的に書いてみたいと思います。一般にウエッジのバンス角は、以下の2種類に分けられます。
ローバンス(バンス角小)
ハイバンス(バンス角大)
SWの場合、8度以下ならばローバンスです。
SWの場合、12度以上ならばハイバンスです。
SWの場合、10度前後だとミディアムバンスです。
市販SW(ロフト54~58度)だと、大体こんな感じでジャンル分けできますが、バンスが多めでも多面ソール(ソールを大胆に削ったモデル)やソールに丸み感が強いモデルはバンスが多めでも、実際はローバンスに近くなります。
さて、このバンス角の大小。
選ぶ基準は打ち方(どんな風に打ちたいか)で決まります。具体的に言うと、バンス角が小さくなるほど、インパクトでロフトが減りづらく(増えやすく)、ヘッドが前に出やすくなります。なので、ハンドファーストに打つことよりもヘッドを走らせ、フォローでシャフトを立てる打ち方と相性がいいです。逆に言うと、ハンドファーストに打つ人(ハンドファーストに打ちたい人)にとって、ローバンスのウエッジは相性がよろしくありません。ローバンスのウエッジでハンドファーストに打とうとすると、リーディングエッジが地面に刺さりやすく、ダフりやザックリのミスが出やすくなります。
対して、バンス角が大きくなるほど、インパクトでロフトが立つ(減る)方向に動き、ハンドファーストな状態のインパクトをクラブが求めてきます。なので、ヘッドを走らせようとするよりも、ダウンブロー軌道でハンドファーストの状態をキープしたままインパクトを迎える人(ハンドファーストの状態で打ちたい人)と相性がいいです。逆に言うと、ハンドファーストに打ちたくない人(ヘッドを走らせたい人)にとって、ハイバンスのウエッジは相性がよろしくありません。ハイバンスのウエッジでヘッドを走らせようとすると、インパクトでソールが跳ねすぎてハーフトップやトップのミスが出やすくなります。
ちなみに、ザックリやダフりのミスを減らしたい人は、迷わずハイバンスのウエッジをお勧めします。ハイバンスの方がボールの手前にヘッドが落ちても、ソールが芝(地面)の上を滑ってくれるからです。
工房担当の藤井はフォーティーンのウェッジを長らく愛用していますが、バンス12度のものを使っています。ご自身のアプローチの打ち方やミスの傾向などを調べてバンスからウェッジ選びをしてみてもいいかもしれませんよ。