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2025.04.05お知らせ

京都で一番古いゴルフ場とは

こんにちは!aimです!

以前、山科に9Hのゴルフコースがあった歴史のお話をしましたが、現存する京都最古のゴルフコースがどこかご存じでしょうか?

それは、京都市北区にある「京都ゴルフ倶楽部」です。こちらのコースは、「上賀茂コース」の18Hと「船山コース」の18Hの計36Hあります。場所としては「上賀茂コース」は上賀茂神社に隣接し、「船山」コースはその少し西側に離れた場所にあります。

1945年の太平洋戦争終戦後に、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)軍政部から、「軍人のレクリエーションに」と京都市内にゴルフ場を建設する案が出され、第一軍団軍政官少佐ハロルド・シェフィールドを先頭に進められましたが、「聖地、神域に、外国人の息のかかったゴルフ場を造るとはけしからん」と必死に抵抗する神社関係者を退け、実測を行い、即座に伐採を始めて、起工式を執り行ったそうです。

ですが、その後に莫大な建設費用の問題や神社関係者からの「京都の軍政官と日本の官憲は、宗教の自由を圧迫してゴルフ場を造ろうとしている」とのGHQへの直訴を受けて、一連の建設関係者が査問されることもあり、計画は中止になりかけます。

日本語の堪能なシェフィールドが、神道や仏教を学んで、神事や社家の行事に出席しながら「宗教圧迫などの事実はない」と再三にわたり神社関係者への説得にあたって了解を取り付けると同時に、「ゴルフ場が京都の将来の観光資源になる」と期待する京都府知事の木村惇が、日本側の首脳責任者としてGHQへの矢面に立つとともに、代替地を用意。また、数々のゴルフ場を手がけた安達貞市(後に当倶楽部理事長に就任)が、木村を通じてシェフィールドに会ってコース施工を引き受け、観光日本株式会社監査役の久保田粂吉が現場責任者として着任した。

1948年(昭和23年)7月に6ホール、10月に9ホール、翌年3月には18ホールが造られ、日本で戦後最初の新築ゴルフコースが京都の地に完成し、1950年(昭和25年)朝鮮戦争により、プレーヤーは米軍兵士から西陣界隈の経営者に入れ替わる。戦争特需で会員数が急増、このために1958年(昭和33年)に西コース(現・舟山コース)が新たに着工され、1962年(昭和37年)に完成しました。

今では京都の名門ゴルフ場の一つとして、名を知られている京都ゴルフ倶楽部ですが、GHQと日本及び神社側との複雑なやりとりの末に誕生したゴルフ場でした。

上賀茂コースに関しては、ビジターのみでのエントリーは受け付けていませんが、もしラウンドする機会があれば、そういう歴史や神聖な雰囲気を感じながらプレーしてみてはいかがでしょうか?

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